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父へ捧ぐPickup

親父とのとてもディープな内容です。
ブログにUPするか迷ったのですが、父への想いとして綴ることにしました。

平成26年10月8日 親父が逝きました。
享年86歳です。
10月3日に胃と大腸の癌の手術を同時に受け快方に向かうと思っていたのに、突然容体が悪化してしまいました。

親父は、鹿児島市で水道設備の自営業を経営していました。
面倒見がよく短気物なのですが判断が速く仕事は抜群に出来る人でした。
人望も抜群にあったようです。
その技術は職人技の領域だったと思いますが、経営に必要な管工事1級の国家試験に数回落ちてもトライして合格を勝ち取ったのです。
私が幼少のときですが、深夜まで必死に勉強している父の姿を覚えています。

私はそれを見て成長してきました。
努力の人だったなと想っています。

私には兄が一人おりますが、父との関係が悪いようで鹿児島県外に就職してしまいました。
私はそれを見て漠然とですが、俺は親父の会社の跡取りなんだな! として覚悟して土木工学科のある鹿児島工業高校に入校したのです。
今でも、入校後に先生から「君みたいな優秀な子が何故ここに入校したの?」と言われて困惑したのを覚えています。

その後、兄と同様に親父との関係が悪化してしまい、就職先は関西の「関西電力(株)」となりました。
親父の心情は計り知れませんが、兎に角支援してくれましたので有がたかったのを覚えています。

兄と私の男手二人を県外に出してしまい、水道会社の跡継ぎも無くしてしまったときの親父の心境を考えると大変申し訳なく。。。。
ただ、親父は平気に振る舞っていましたね。。

その後、会社は親族に譲って隠居生活されました。


親父の言葉

「泣こよかひっ飛べ!」

 鹿児島神宮か霧島神宮の社殿だったと思います。
 幼少の頃です。約1m位の社殿の石の上から飛び降りるのですが、兄は飛べても私は怖くてなかなか飛べないのを見て親父が発した言葉です。

薩摩の「ぼっけもん」の思想ですね。
 「あれこれ考え過ぎて悩んではダメ!そういう時は思い切って決断しろ!」
との教えです。

この「サコダ小水力設計合同会社」を設立する際にはとても悩みました。
給料が抜群の関西電力(株)に勤務するか、貧乏しても自分の理想を現実とするか。。。

その時に浮かんだのは、「泣こよかひっ飛べ!」 です。

そう!親父の言葉です。
ありがとう父ちゃん!

母ちゃんからも「父ちゃんと似てきたね!」と言われるのですが、それを誇りに今後も努力したいと思っています。





 

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