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流況の推定方法Pickup

 以前のブログに書いてたかなー。。。?
 でも、現時点の話です。

 流況の推定。
 概略検討する上で最重要です。

 どうやって当該地点の 「確からしい」 流況を推定するか。
 「適当」 ではなく 「確からしい」 ですね。
 適当であっては絶対ならないです。! 
 よく聞く話で計画値が出ない と。計画が「ええ加減」なのでは と疑います。
 事業性評価は、発電量(要するに売り上げ)とイニシャル+メンテ費用 でIRRを計算します。
 一番の大事は 発電量(売電可能な 有効電力量)の推定に尽きます。

 イニシャルに拘る事業者さんは多いですが。。。
 FRPM管は安いから採用して! とか。。
 安いに越したことはありませんが、例えばポリエチレン管では粗度係数が少し低いので、損失落差が少なくなり発電量が増えてトータルの事業性は優位になる場合もあります。
 また、発電量の計算は、流況推定は第一ですが、水車発電機の能力(水車側と発電機側の総合効率)も重要です。
 この話は次回にしますね。

 さて、流況の推定方法はパターンがいろいろ。

 まず、既に流量測定を「1年間」以上測定している。
 まだしていない。
 に分かれます。

 また、当該河川が普通河川or自然公園でも普通地域か? どれかに該当するのか でエライ違いです。 
 そう、「河川維持流量」の設定です。
 「河川維持流量」を流すと言い方が悪いのですが、「燃料を垂れ流し」することになり、事業が成立しない場合も多いですね。。。  

では、
・流量測定を「1年間」以上測定している地点
  測定した流量からその年の流況は把握できます。でもその年が降水量が多く平年以上に良い年でしたら、過大評価になりますね。
  ですので、最低過去10か年遡って流況を推定します。
  推定方法は、通常は過去の年間雨量との比率で単純計算します。
  以前、とある地点で検証したところ、年間流量(t・d)と年間雨量との関係にはバッチリ相関性がありました。

次に
・流量測定をしていない地点
  どうしょうか。。 と思いますが、まず近辺の国土交通省や県の観測所のデータをチェックしましょう。 
  そのデータから流域面積換算にて推定が可能です。
  国土交通省が出している「水力発電水利審査マニュアル(案)平成25年4月 第二版 P-29を見てください。
 「流況資料は、原則として、過去 10 カ年の取水口地点における河川流量を整理し、豊平低渇流量を求める。 10 年間の実測資料がない場合や取水地点での実測資料が無い場合は取水地点と近傍観測所等のデータとの相関関係等(流量相関、流出解析、流域換算)から算出されたデータを根拠とすることが可能である。
 お国も認めているやり方です。

この様なことで簡単に流況の推定ができますよ。

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