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チロル取水工の設計-2Pickup

 今回はチロル内部の掃流力についてです。
 チロル内部に土砂が堆積すると取水出来なくなります。。

 チロル内部に土砂を堆積させない方法は二つあります。
 まずは、チロルスクリーンの純間隔です。
 出来るだけ間隔を小さくすること です。
 弊社では通常10mmにしています。
 チロルに流入する土砂の粒径を10mm以下にしよう と言うことですね。

 粒径が小さくなると限界掃流力が増えますから、土砂堆積対策として有効です。

 
 肝は、チロルスクリーン形状ですね。
 弊社では初期にはレール鋼を採用していました。
 関電で採用されていたので慣用的に採用したんです。
 ところが、以前のブログで記述したように「桁走り現象」があり、円形の丸鋼にしています。
 実は関電でも何か所か採用されていますが。。強度的問題からパイプだと思います。

 小水力では支流が主流なので1m角の岩石でも丸鋼で強度的な心配はありません。
 兎に角、取水効率は抜群ですね。

 なので、スクリーン純間隔を10mmにしても問題ありません。

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