サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
アンカブロック(以下、固定台)の設計方法についてです。
ややこしいのがたまにありますね。
固定台は水圧管を文字通り地盤に固定して、安全に発電所へ導水するための所謂コンクリートの塊です。
コンクリート自体には引張応力を発生させない設計になるので、無筋コンクリートですね。まぁ、表面のクラック防止筋は必要です。
地盤はCMクラス以上の岩盤が良いのですが、小水力では砂礫や砂質土地盤が主ですね。
今、設計しているとこは河岸段丘ですので、岩盤が出現するか微妙です。
ボーリング調査してもらえば良いけど、コストも掛かるしよって、岩盤は出現しない想定で地盤強度とか仮定します。堰堤も同様ですね。関電は着岩が基本でしたが。。
設計に際しての技術基準は、経産省の「発電用水力設備の技術基準と官庁手続き」になりますが、具体性がなく「水門鉄管技術基準」やバイブルである「水力発電演習」になります。
ですが、これらも一般的な記述しかなくイレギュラーな構造には対応しません。
基準の思想とイレギュラーな固定台が整合するように必死に勉強しましたね(笑)
イレギュラーな固定台とは?
同じ固定台の中でコンバインド(平面的・縦断的方向性の変化)や変化点が2箇所以上ある固定台になります。
コンバインドしている固定台の計算方法は基準に書いてありませんけど、私の先輩達(関電の)は平気でやっていたようです。
私は面倒なので少々固定台のサイズUPしますが、平面変化部と縦断変化部に分けて安定計算してます。
では、変化点がもう一つあるとどうする?
一例として、右70°平面変化後、90°直角鉛直変化し、90°直角水平変化後、左90°平面変化 ってのを最近設計しました。
なんじゃこりゃー ですが、自分で構造図を書いてるので、ちゃんと計算しないといけませーん。
これも前述のように分割して計算してます。
少しややこしいのは、わん曲部に作用する遠心力と不平衡力です。
遠心力は大したことは無いのですが、不平衡力は凄いです。
90°わん曲ともなると設計圧力1Mpaで流量によりますが、80tくらいの力が作用します。
その力に弾かれないように安定性(転倒・滑動・地耐力)を確保します。
ですので、固定台は巨大化してしまいますが、事業者さん お許しを(苦笑)