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発電事業主体について パート2Pickup

 発電事業は、地域・発電事業者・行政が合意して成立するものですね。
 そのお手伝い・橋渡しをするのがサコダ小水力設計です。

 受け身のコンサルではなく、自らが現地調査した上で適地と判断した場合は、前3者へご提案して再エネ導入を促進したいと考えております。
 勿論、お客様からのご依頼でも同様です。
 
 さて、「最近のいろいろ」ですが、

 この会社を設立して約2ヶ月半。
 素人経営者の私でもだいぶ分かってきたのは、発電事業者の「やる気」の質感でしょうか。

 とある事業者は、大物狙いで1000kW以上の大規模を望む。
 とある事業者は、数億円以下で、なおかつ建設単価200円台を望む。
 とある事業者は、いつまでも判断しない。

 とまぁ、ある意味無い物ねだりなんですね。。。
 そんなにいい地点は、とっくに電力会社などに開発されているのが現状。

・1000kW以上の地点
 無いことは無いですが、十数~数十億円規模となり開発期間は数年掛かります。特に地元地域との同意でしょうか。
 以前の会社で地元との折り合いがつかず消えていった地点を知っています。
 この様な地点は余程やる気のある事業者でないと困難ですね。

・数億円のイニシャルコストで建設単価が200円台の地点
 スケールメリット ってご存知でしょうか。
 水力発電事業の場合、最大出力が100kWを切るとスケールが小さくなり、メリット(事業性)が少なくなります。
 数億規模ですと、100kW以上の規模となりスケールメリットを享受できますが、建設単価200円台前半かと言うと、土木工事が少ないダムの河川維持流量発電などのポン付け発電所でしょうか。(私が発案した〇〇県営の〇川ダムが該当します)
 しかし、こういった地点は少ないのが現状で、実態としては、250~300円/kWhの建設単価となると思われます。
 それでも「やる気」があれば赤字は出ない範囲です。

・いつまでも判断しない事業者
 これは論外ですね。早く判断して「やる気」になってください。

 
 発電事業者さんが「やる気」の条件として真っ先に考えていることは、事業収益です。
 投資して確実に儲かるのか? 儲けの幅は? 事業リスクは? etc

 サコダでは儲かる事業しか提案していません。
 例え自治体でも税金を投入するのでボランティアみたいな考えでの再エネ導入は不可能です。(これは地球温暖化防止の為にも「アリ」かと思いますが現実問題としては無理でしょう)

 整理すると、民間事業と公共事業では収益の幅が約倍半分です。
 民間で厳しい地点でも公共自治体では儲かりますので、その収益を地域へ還元することが出来ます。
 
 課題としては、自治体の「やる気」ですねー。

 この2ヶ月半、色々な自治体と協議してきましたが、とある自治体はとても前向きであるし、ある自治体ではやりたいが財政難であるので自治体では困難。あるところはそもそも自治体でやりたくない。(自ら汗をかきたくないお役人さんなのか?) なといろいろなご意見でした。

 財政難は理解できますが、自治体で「やる気」が無い とのお答えには正直言って幻滅しました。

 私が自治体事業としてお勧めする理由として、
 ・固定資産税、法人税などが免除(約倍の事業性)
 ・人材が豊富である(土木や電気関係の人材を登用しており発電所の維持管理も出来る)
 ・何より地域との接点となれる。

 如何でしょうか。

 これからは、自治体さんが本腰になり小水力を通じて地域活性を図ってみては と私は思います。

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