サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
概略検討段階で一番大事な検討項目の一つが「流況の推定」です。
一つ間違うとその地点の最大出力(=発電量)が過大評価或いは過小評価されて、問題となります。
過小評価の場合はまだマシですが、過大評価の場合はスケールメリットが低下してしまうので事業全体計画の見直しが必要になります。(まぁ当然です)
概略検討段階では当然測水を行っていないので、「確からしい流況」を推定する必要があります。
この「確からしい流況」を推定する方法は、地点近辺の公的機関(国土交通省や自治体)の河川流量観測所やダム観測所より流域面積換算より推定します。
問題になるのは、近辺に観測所が無い場合です。
電力会社やJパワーなど営利企業のダムはデータを公表していないので困ります。
過去の経験では流量データは、公共は無料、民間は有料で提供するという時代がありましたが、現在では有料でも提供しない方針だとか。。
なんせ流量データは「命」ですから。商売仇の民間事業者には電力会社は絶対に公表しません。
限られた情報から推定するには、遠方の観測データを雨量補正します。
例えば観測所が当該地点から50km離れたダムしかない場合、当該ダム近辺と当該地点近辺の雨量観測所の年間雨量の比率より補正します。
ですが、なんでもかんでもOKといことではありません。
日本の気候は日本海側と太平洋側で降雪量などが著しく異なります。
なので出来るだけ同じ地域の観測所で比較します。
注意する点は、ダムの場合そのダムを迂回してダムが建設できる前から存在している水力発電所があることが多いです。
ダムデータが異常に少ない場合地形図を良く見てみると、ダムよりだいぶ上流から他の水系へ流域変更や分水されていたりします。
これでは実際のダムの実力流入量が分かりません。
そんな場合は、やむなく「常時流量補正」をします。
迂回している発電所の常時出力から水量を推定してその分をデータに加算して補正します。
なんとか「確からしい流況」が推定できることになります。
その他の注意点ですが、ダムデータは「ダムコン」というコンピュータで計算しています。これが点検や何か分からない要因で出鱈目なデータを公表している場合が多々あります。
これは各年ごとの流況曲線を見ると一発で異常が発見できます。
是非確認してみてから使用して下さい。