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低圧の可能性Pickup

 今回は「正興電機製作所」の子会社で製造されいてる「コンパクト水力発電システム」について検証してみました。

 低圧の20、30、49.9KWの3つの小水力発電システムですね。
 以前の、デンヨー さんのシステム5KWを規模UPしたシステムです。

 使う水車はクロスフローらしい。
 総合効率は不明ですが、70%以下でしょう。
 価格を聞いたところ 30~50百万円と結構お高い。。ムム

 
 売りは、

 ・コンテナ内に全発電機能を搭載
 ・建屋、配管、配線⼯事を省き現地⼯事の短縮や安全性の向上
 ・安価な製品・簡易の遠⽅監視(オプション)・低騒⾳
 ・故障時も放流⽔維持可能

 らしいです。


 考えながらどれだけのスペックがあるか課題を抽出してみました。
 
 1.コンテナに内蔵なので建屋・基礎工事が基本不要
 2.低圧50KW以下なのでスケールメリットが効かない分、機器や構造の簡素化が必要。

 で、シュミレーション。

 条件は、
 1.流況的にはベースロードとなる渇水量0.1~0.3 くらい必要。
 2.落差は50mは欲しい。
 3.取水は砂防ダム利用が必須。新設するとペイしない。
 4.除塵機は省略する。ゲートは全て手動。遠隔操作なし。
 5.水圧管路の延長は落差50mで500mが限度。(10%)
 6.水圧管路は埋設深さ0.6m、舗装のない道路か地山に限る。
 7.流量計は設置省略。
 8.系統連系距離は100m程度。
 9.発電所建屋は省略出来る。

 これくらい厳しい条件を満たす地点での税前IRRは 7% くらい確保。
 税後だと5~6%ですから、年間平均純利益は 3百万円くらいですね。

 イニシャルコストは、約1.2億円。(怖)

 低圧で事業化したい方は、地点探索してみましょう!

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