サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
電力会社の水力発電所の使用水量はほぼほぼ毎秒数トン以上なのですが、小水力は1トン以下がほぼほぼですね。
今回は寒冷地における水圧管路や発電施設の凍結対策についての失敗談です。。
関西電力時代に北陸や中部の寒冷地でも水圧管の凍結などは見たことは有りませんでした。
毎秒数トン流れているので絶対に凍結しないのです。
ところが、小水力では取水量が少なく水圧管径も小さいので凍結する危険性があります。水道管が凍結して破裂する理屈ですね。
特に発電所が点検や渇水で長期に停止しているときに危険性が増します!
とある地点で実施設計を行った際に、この要素を考慮することを失念しておりました。
私のブログにもある埋設水圧管の「凍結深度」のことです。
当該地点は取水標高1100程度mで厳冬期の気温は氷点下10~15度程度と予測されます。
因みに黒部ダムの取水位は1448mですので厳冬期にはダムは結氷してしまいますが、氷の下の水を使い発電します。
取水地点から発電所までは水圧管路で導水するのですが、全て土中埋設にしていました。
道路に埋設しているのですが、問題は土被りですね。
確認した結果、凍結深度以下に埋設していなかったのです。
この問題に気が付いたのは実施設計を納入してからかなり経過してからでした。
責任者にご連絡して謝罪と協議しました。
結果、厳冬期に発電停止した際には水圧管路を抜水して凍結しないような対策をするなどの対応を取ることで受け入れて頂きました。
この事象以降は標高1000m超えの地点などには特に注意しています。