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小水力発電事業の事業性検討パート5Pickup

最近の水車発電機工事費って一体どうなっているのでしょう??
どのメーカーさんも高止まりで、平気で1kW当り200万円程度の見積もりを提示されます。
200万円/kWと言うと全体工事費用に匹敵しますね。
電気工事だけで水力発電所が建設できるんだ とメーカーさんは勘違いしているようですが、土木工事や土地補償、総経費などの全体工事費に占める割合は約30~40%程度なのです。
その地点によりますが、ほとんどの小水力は山中に取水堰を設け、取水口、沈砂池、導水路、水圧管路を経て水車に導水し発電後、放水路、放水口から河川へ還元されるのです。
これらの土木工事が水力発電所の胆ですし、どうやって水車まで導水するのか設計し知恵を絞るのが電力土木屋の仕事です。
そこにイニシャルコストが掛るってことはご理解頂けると思います。

電気工事費ですが、NEF(新エネルギー財団)が公表している標準工事費用と比較すると数倍の開きがありどちらが正解なのか困惑します。
以前も書きましたが、FITバブルに便乗して値上げしているメーカーさんが多いのではないかと思いますね。。。

私が危惧しているのは、この様な高止まりの状況では国内の小水力地点の中で環境省などの官庁がいろいろな包蔵量を発信している地点はほぼ全滅するのでは?ということ。

高止まりもですが、納期が長いのも問題です。
国内メーカーの中には、納期は3年間ほど掛るとか平気で言う極悪メーカーも居たりします。
こんなメーカーは要らんわ と思いませんか?

コストは高価で納期は長い と来ると国内メーカーさんには期待できませんね。

そこで本題です。

サコダ小水力流の「電気工事費の補完方法の私案」ですよ!

と言っても。。。なかなか良い方法は浮かばないのですが、唯一あるのは
「NEFの2倍」と「海外調達見積り」
でしょうか。

概略レベルではメーカー見積りを取るのも面倒ですね。弊社なんかは見積依頼しても相手にされず返事がないことが多いのです。
その場合はNEFの2倍程度を計上しておけば良いと思います。
ただし、200kW以下の水力はスケールメリットが少なくなるのでもう少し見込む必要がありますね。ただし、下記の方法では1.5倍程度で済む事例もあります。

それは海外調達見積ですが、最近とあるルートが出来ました。
ユーロ圏にある水車なので品質的な問題はありません。
現在スタディー中ですが、かなり安価に入るようです。

以上概略検討レベルでの電気工事費の計上についてご紹介しました。

私はこの様な地道な検討を継続して行くことで小水力地点の可能性を向上させたいと思っています。
勿論、弊社の売上げupもですね(汗)

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