サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
砂防ダムから取水する方法について、皆さんお悩みのことと思います。
そこで「サコダ」からのアドバイスとして考えてみました。
まずは、取水する地点の状況から見てみましょう。
Case1:砂防えん堤が満砂の場合
・砂防えん堤の水通し(天端)まで土石が堆積している場合は、設置後からの経過年数にもよりますが、ダム上流からの土石供給が絶えていない不安定な河川だと思われます。
この場合、土石流による将来の土砂災害リスクを十二分に考慮しなければなりませんね。
・では、どう取水するか。
とある事例によると、「浸透取水」を推奨されています。
土砂が堆積することを前提とした方法ですが、弱点は浸透させるために敷設した蛇かごなどのフィルターがシルト質の砂(泥です)で閉塞してしまい役目が出来なくなり、取水量が減ってしますことです。
・サコダが推奨するのは、古典的な方法ですが「チロリアン方式」です。
スイスのチロル地方など山間部の渓流にある取水方法で、日本でも多々採用されており、私も関電勤務時代に黒部川の渓流取水などでメンテナンスした経験があります。
「温故知新」の言葉通り、古きに学びそれを改善して活用するのが電力土木技術者の知恵でした。
・「チロル方式」の良し悪し
良い点は、土石流などの土砂災害が発生しても取水口が損壊しないことでしょうか。そもそも土砂に埋まることを覚悟した設計になりますので、渓流取水には持って来いです。
悪い点は、土石や塵芥がスクリーンに詰まり、特に出水毎の除去作業が大変なことです。
Case2:砂防ダムが満砂では無い場合
・満砂になっていない砂防ダムはよく見ますね。
水深など現地状況によりますが、Case1の「チロル方式」は出来ません。何故かというと「チロル」を支える地盤が不安定だからです。
・この場合は「取水タンク方式」か「サイフォン取水方式」でしょうか。
ダム上流にタンクを設けて取水するのですが、当然土砂も流入して来ますので、排砂バルブ・ゲートの設置が必須となります。
・排砂の方法は、砂防ダムが「穴あき」であれば、それを利用することも出来ますし「堤体穴あけ」と言って、大口径コアボーリングによる穴あけも出来ますので、そこからダム下流へ排出する方法となります。
・「サイフォン」の場合は、真空ポンプなどの機器が必要ですし、将来のダム土砂堆積に対応した設備が必要となります。
河川内に取水口などの構造物を構築することは、当然のリスクを覚悟しないといけません。
しかし、このリスクを軽減する設計は十分に可能だと思います。
「サコダ小水力設計」は地点に適応した最適な設計を提供したいと考えます。