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水圧管路の設計 パート-6Pickup

 水圧管路を埋設する道路には河川や渓流があり道路橋やボックスカルバートなどの暗渠が設置されています。
 それらを通過するためには「水管橋」を設置しないといけませんが、設置コストが掛かりますので概略設計段階では出来るだけ「水管橋」を設置しないルートを選定します。
 例えば橋の下流に取水口を設置したり、手前に発電所を設置するとか。

 しかし、良好な事業性を得るためには「水管橋」を設置してルート計画せざるおえない場合があります。

 概略段階でのコストは長さ×単価で計算するため問題ないのですが、実施設計段階となるといろいろと困ります。
 何故困る?
 ぶっちゃけ言うと私は関電時代にもその設計を経験していないからです。
 経験していないことは勉強して対応する訳ですが、なかなか複雑な構造であり設計手法も高度です。
 管本体の構造計算や下部工の構造・安定計算、水圧管の伸縮継手の構造や配置、設計図作成、コスト計算などなど、実施設計レベルでは手に負えないですね。

 なので、「水管橋」の計画・設計・施工ができる専門会社さんと協力体制を構築して対応したいと考えています。
 先日信頼できそうな会社が見つかりましたので、後述の案件が具体的になればそちらへコンタクトしたいと思っています。

 余談ですが、「水管橋」の構造は管本体の剛性で自立する「パイプビーム方式」が一般的です。
 「パイプビーム方式」は構造がシンプルでコスト的に有利です。
 対応できる橋の支間を強度計算から逆算すると水圧管の径や管厚にもよりますが20m程度は可能ですので、ほぼほぼの地点で採用可能だと思います。

 今年実施設計を受託予定の案件には「水管橋」が2橋計画されています。
 2橋とも支間20m以下なので「パイプビーム方式」を採用する予定です。

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