サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
今回は新入社員の頃にやらかした失敗談です。
とある約5万KW程度の発電所でした。
使用水量は40m3/s程度、水車発電機は2台あって、水圧鉄管路は2条ありましたね。落差は150m程だったか。。。
大正時代に建設された発電所で老朽化に伴い水圧鉄管の取替工事に従事していました。同時に水車発電機のリフレッシュ工事もしていましたね。
水圧管径は2m程度です。
大正時代の水圧鉄管はリベット継手であり粗度係数が悪いため、全溶接構造に取り替えました。
粗度向上により小口径化が図れることにより二重管方式を採用して、既設の固定台部は流用したのが斬新だったのを良く覚えています。
うるさい?諸先輩方のご指導を受けて2年間で2条の水圧管の取替を終えました。これは今でも私の経験値の一つになっていますし、その後この会社におけるテクニカルな勉強への第一歩でしたねー。
さて、失敗はどこでしたのか?
もう時効だし関係者も亡くなっていますね。
既設固定台二重管部の旧管と新管との間には数センチの隙間があります。
この隙間はコンクリートモルタルをグラウチングして填充するのですが、施工業者の不手際で填充圧力を上げ過ぎてしまい水圧管が座屈してしまったのです。
それからの復旧が大変でした。
官庁検査が近づいていたから大急ぎです。
これ上は言えません。
無事には検査合格しました。
この失敗は自分が起こしたものではなかったのですが、今でもトラウマになるくらいのインパクトがあります。
当時の青年は自分の監督責任は感じていなかったのか?とか。
水圧管の座屈現象は小水力でも起こる可能性があります。
常々そんな目線で見ていたいと思っています。