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取水工チロルスクリーンの設計 パート-3Pickup

 パート-2では、チロルスクリーン桁上の「桁走り」現象について、サコダの知見を述べました。 やはり教科書は信じるな! と思います。
 でも私が何かを設計する際には何らかの基準(教科書)が必要になります。
 砂防設計基準どですね。
 公的な指針などについてはそれに従って設計するのが常です。

 ですが、「水理公式集」など「教科書」的なもの対する安全裕度(要に安全率ですね)は考慮する必要があると考えます。

 基準は設計者の「逃げ道」であり、想定外事象が起こった際には言い逃れできるのかな? と思います。
 なので前述のとおり「教科書」には安全裕度を考慮すべし とサコダは考えています。
 難しいですね。場合によってはコストUPにもつながりますから。。。

 さて、表題の「チロル式取水工の必要幅(左右岸方向)」です。

 チロル幅を設定するにはLf:全流量を取水するのに必要な取水工長さ(m)を設定しないといけません。
 取水工幅については、補修作業等を考慮すると人間が入れる幅にしとかないとしんどいですがら、1m程度が良いでしょう。
 それを基に安全裕度を考慮した必要幅を計算すると、0.10m3/s/mになります。

 なので、1.00m3/sの取水量では取水幅10mになりますね。

 何故ここまで取水効率が良いのか? 専門家は分かると思います。

 それは「教科書」に乗っていないチロルスクリーンの勾配とψ:取水路の開度です。

 従来のチロル取水工を超越したチロルですね!

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