サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
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小水力の水圧管路はコストダウンのために取水地点から林道などの道路埋設がスタンダートですね。
何故かと言うと、電力会社が運営する毎秒数トンも取水するような大きな水力であれば、トンネルを掘ったり等高線どおりに導水路を構築しても発電原価の範囲でペイ出来たからです。
無論、総括原価なのである程度の無理はできましたが。。。
一方、小水力を運営するのは経験に乏しく資本も小さい会社がほとんどです。
当然、イニシャルコストを低減する必要があります。
と言うことは低廉に発電所まで導水するしくみが必要ですね。
なので、水圧管路導水方式が現在のスタンダードになっている訳です。
この辺りの理屈を少し整理しましょうか。
電力会社の水力発電所は明治、大正、昭和、平成初期の時代に開発され現在では、リプレース(既設の取替や改修)程度でありほぼストップしています。
総括原価主義でペイできる大規模な地点が無くなってきているのが原因ですね。
明治~昭和の時代では原材料が鉄である水圧鉄管を使用していますが、当時は貴重な材料でありました。
そのため、水圧管を設置するのはヘッドタンクから発電所までのわずかな距離のみであり、取水地点からヘッドタンクまでは比較的安価なコンクリートにて導水路を構築していたのです。
現代では鉄鋼価格も安定し更にFRPM管やポリエチレン管などの新材料も登場してコストに気を遣わずに数キロの配管も可能となった訳です。
以前のように地山を買収、切り崩して導水路を設置するよりも林道などのアプローチ道路があればそちらへ埋設する方が安価になりました。
ただし、数トンもの水圧管は1m以上の内径であるため、あくまでも少ない流量の小水力限定ですね。
ちょっと横道にそれたようです。
露出管の設計については次回にします。(焼酎吞まんと)