　サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。ＦＩＴ制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。

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取水方式についてPickup

　最近設計した取水方法はほぼ「頂部取水方式：チロル方式」（以下　チロル）ですね。
　勿論「側方取水方式」（以下　側方）を採用した実績もあり、どうしようかと迷う時もあります。
　何故か？
　取水地点の河川勾配が緩いときです。
　「チロル取水方式」の場合、取水した標高より水が落下する分の損失落差が生じます。一方、「側方取水方式」の場合、見込む必要がありませんから、河川勾配が緩くても損失は最小で済みますね。
　
　だからと言ってチロルをやめて側方か？　と言うとそんなに安易なことではないのです。
　
　側方にすると問題なのが、取水堰の排砂ゲートの排出高さが取れるか？です。排砂ゲートを全開しても河床より低い標高位置だと堆砂してしまい腸閉塞を起こしてしまいます。

　これもいろいろな条件とリンクしていて、数ケースの組み合わせがあり、脳みその活性化が出来ます。。。つらいですが。。。
　図面を描いては修正し水理計算してまた修正と数回トライアルになります。

　河川の特性にも配慮か必要です。
　砂防ダムがあっちこっち設置されていて土石流が発生する可能性が高い河川や穏やかな流れで巨石の堆積も無いような河川などあります。
　前者だと河床勾配に関わらず「チロル」を選択しますね。

　弊社が設計した「側方取水方式」の小水力発電所が年末くらいに完成すると思います。
　楽しみにしています。