サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
今回はチロル内部の掃流力の計算方法についてです。
このブログは素人さん向けなので専門家にはご容赦をば。
水路の限界掃流力は水理公式集第4章2-4.12式より求めます。
u*c2=80.9d です。
ここに u*c2:限界掃流力 cm-s
d:砂礫の平均粒径(0.3030cm≦d の場合)→粒径により変化するので注意。弊社ではd=1cmにします。
限界掃流力が当該チロルの掃流力以上あれば、流れる(掃流される)ハズ。
掃流力は、
τ=ρgRIe
ここに ρ:水の密度(1)
g:重力の加速度(980cm/s2)
R:径深(cm)
Ie:エネルギー勾配=水路勾配
計算はチョー簡単。
でもチロルも奥深いです。
肝は、RとIe です。
R:径深はA/S Aは通水断面積、Sは潤辺
このRが小さくなると流れにくくなります。
一方、Ie:水路勾配を急にすれば良く流れますね。
でも水路勾配を急にすると損失落差が増えてしまいます。
要するに、沈砂池・水槽水位の基準水位が低くなり、有効落差が低下する。
なので、水路勾配を出来る限り抑えつつ最適な径深に設定することが キモ!
では径深を出来るだけ大きくして掃流し易くする設計は?
そう、試行錯誤の上水理的に理想的とされる 台形断面か部分的矩形断面(四角) にたどり着きました。
関電では多分無いです。見てない。
狭いチロルを台形にするには、まず上下流幅を1mは欲しいです。
相撲取りは無理ですが、普通の体形ならOK!
足元も確保できますね。
この設計で増える有効落差は十数cm程度ですが、小水力では貴重ですねー。
この発想は以前沈砂池の掃流力を検討した際の応用編です。
チロルにも応用しています。
現在設計しているチロルは砂防ダム利用で、水通し幅20mなので出来るだけ水路勾配を緩くして損失落差の低下を抑えたい と。
一生勉強ですね(笑)