サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
小水力発電所の取水型式は「側方取水方式」「サイフォン取水方式」「堤体穴明け方式」「チロリアン方式」が一般的です。
いずれの方式も良いところ、悪いところがあります。
側方取水方式は土石流などの土砂災害が少ない渓流である程度の水深を確保できる取水ダムを設置して河川の流れとほぼ直角に取水するやり方です。
取水ダムには排砂ゲーテが必要です。
サイフォン取水方式は既設のダム利用で良く見られます。これはサイフォンの原理でダムの貯水を吸い上げて導く方式なので、ある程度のダム水深が確保されていることが条件です。満砂になったダムでは困難ですが、水槽を設置し排砂設備を設ければ利用可能かと思います。
堤体穴明け方式は既設砂防ダムの上部に水槽を設けて袖部に穴を明けて導水する方法です。水槽には排砂設備が必要です。
チロリアン方式は土石流などの土砂災害が発生する虞がある渓流に取水工を新設または既設砂防ダムを利用して水通しの頂部から取水する方式です。
チロリアン内部には排砂設備の設置が必要です。
どの方式にも共通しているのは排砂対策ですね。
水車に土砂が流入するとランナ摩耗などにより寿命が短くなりメンテナンスコストが増大します。
最重要なのは土砂流入をいかに防止・抑制し、いざ発生した土砂災害の復旧が容易であることでしょう。
では、どの方式が最適なのか?
これは決められた基準等は無く、事業者または設計者の判断になります。
河川の幅などの規模や使用水量の大小等により総合的に判断します。
サコダの感覚では、使用水量が少ない小水力の場合は「チロリアン方式」が土石災害に強く最適ではと考えています。
しかし、メンテナンス体制が良くないといつの間にか堆砂が進行してチロリアン内部や水槽まで堆砂が進行して水車まで土砂流入することもあります。
同業者さんなどからいろいろな話を聞く機会がありましたが、メンテを怠るとどんな設計でも発電が止まってしまいます。
電力会社などは、「運転マニュアル」などに基づき常々きっちりと保安監督し、いざ出水となれば体制を組んで災害に備えています。
事業者さまはメンテナンス体制についてご一考下さい。