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関西地方の廃止発電所Pickup

 「廃止発電所シリーズ」はNo.16まで継続中です。
 ブログUPしている16地点は再開発の可能性が有りそうだと見込んで調査した地点ですが、なかなか進んでいないので現状ですね。。。
 
 まぁ、良しとしてそれら以外の廃止発電所の概要についてご紹介します。

 廃止発電所数  : 64地点
 廃止時最大出力 : 20,507kW

 凄いですねー。
 無論、約半数は再開発により更に活躍している地点もありますが、それ以外は現在も山野に打ち捨てられています。
 唯一、弊社が設計を担当した奈良県東吉野村の「筑波峰発電所:現つくばね発電所」が再生され活躍しています!

 廃止された理由は主に水害やその復旧に際しての小水力価値の低下(火力発電より発電原価が高い)ですね。
 ともあれ現在はFIT制度が導入され小水力の価値は向上しているハズなのですが再生できない理由は二つほどあります。
 
 一つは、地域住民の理解度
 二つは、事業性

 ある事業者さんが廃止発電所の再生復活を目指して取り組みされたのですが、最終的には地元住民の理解を得られずに撤退したとのこと。
 取水ダムを再設置するとその堰上げによる浸水により過去にあった水害トラウマが再燃したようです。
 増水時には取水堰のゲートを倒伏して現況と変化ない環境とした設計にしたのに、理屈では通らない「トラウマ」でしょうか。。。

 事業性はスケールメリットがあればある程度は解決します。
 ただし、税前IRR7%などを要望されると困難でしょう。
 地元へ還元し少しの利益で取り組む考えが無いと。

 再生可能エネルギーでも飛びぬけて安定した電源である小水力発電の推進について地元や事業者さんの理解が無いとなかなか進まないのではないかと考えます。

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