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大型の小水力設計についてPickup

 「小水力」をもう少し詳しく言うと経済産業省資源エネルギー庁によれば「中小水力」となり、最大出力3万KW未満を対象としています。
 肝心なのは固定価格買取制度による買取価格ですね。

 2018年から最大3万未満5千以上は20円/KWH、5千未満~1千以上は27円、1千未満2百以上は29円、2百未満は34円買取となります。

 通常の地点は1千以下が主流ですが稀にそれ以上のポテンシャルがある地点があります。それでも精々5千KW未満ですが。。。
 でも電力会社ではもっとと言うか無理やり出力を出しています(と言う言い方)
 これの裏話ですが電力会社の場合、総括原価主義による「発電原価」により事業性を判断します。一方FIT制度では当然C/VやIRRですね。
 電力会社で計画する最大使用水量は35日流量がほぼでしょう。
 日々の最大需要量(供給義務)に応じた最大出力が求められるからです。なので常時出力は1/10程度とか最悪0KWとかの発電所もあります。
 非常にピーキーな発電所だと言えます。

 一方、FIT制度の小水力には供給義務は無いため事業性が成立するのに最適な規模で計画しますので、豊水量(95日流量)以下程度が最適となるのが普通ですね。

 話を本題に戻します。

 大型の小水力って?

 私の中では5千KW未満が最適規模となる地点ですね。
 そう!27円買取範囲内です。

 そんな規模の設計諸元は少なくとも総落差300m程度で使用水量は2m3/s前後でしょう。こんな規模って滅多にないのですが稀にあります。

 この規模になると小水力スタンダートの水圧管道路埋設は採用困難になります。水圧管の径が太くなりすぎて埋設するのが大変!!
 なので電力会社仕様の設計にしないといけません。
 
 ではどうする?

 導水するルートは取水ダムから導水路(開水路、暗渠、無圧トンネルなど)にてヘッドタンクまで導水し露出配管の水圧管路にて発電所へ落として発電するのが電力会社仕様のスタンダートです。

 ところが弊社では違う視点から分析して最適な導水ルートをご提案します。
 
 これ以上は言えません。。。

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