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概略机上検討における電気工事費の算定Pickup

 電気工事費は以下の項目に区分されます。
・水車発電機
・配電盤開閉装置
・上記の据付、調整試運転

 割合について説明すると驚くことに配電盤開閉装置の費用が水車発電機本体の価格割合よりも多いってことです。
 200KWクラスの割合は水車発電機が約4割で残り5割が配電盤開閉装置、1割が据付調整費ですね。
 上記の事例は海外調達の水車発電機なので高価な国内製品では逆転する可能性もありますが、市況を見ると海調品がスタンダードになってきています。
 
 弊社では安価で効率特性などの品質も良い海調品をお勧めしています。
 海調品は納期も10ヶ月程度と素早い取引ができますから、国内とは比較にならないですね。
 一部の中堅メーカーは数年前のFITバブルの頃は殿様商売していましたが、現在は焦ってきてディスカウントしているらしいです。〇中水力などですね。
 まぁ、商売の世界は淘汰される人と生き残る人があるから成立しているのでしょうか。

 配電盤開閉装置は大まかに言うと水車発電機を制御するソフトな装置と変圧器などのハードな装置に区分されます。
 制御ソフトは各社のノウハウがあり高価なものですが、出力変動によって価格が大幅に変動しません。
 と言うことは、出力が小さい水力ではメリットがなく大きければメリットが出るってことです。
 だいぶん前に出力50KW未満の地点でも水車発電機込みで数千万円と聞いて断念したことがありました。(国内大手メーカー)
 まぁこれでは売れていないと思います。
 
 最近の実勢では、200KWクラスでは水車発電機3~4千万円、配電盤開閉装置は5~6千万円で、据え付け調整込みで1億円以下が常識になっています。
 200~750KWクラスでも1.5億円程度とスケールメリットが効いてきます。

 弊社では水車メーカーと電気工事会社と提携しており概算工事費の算定も容易に行えるようになつています。

 ただし、フランシス水車や大型のぺルトン水車についてはNEFの基準により算定しています。
 以前は国内実勢と乖離していると感じましたが、海調品の導入により整合が取れる環境になりつつあると考えています。

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