サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
シリーズ発電のメリットとは?
関電でも同様な形式が採用されていて、例えば富山県の黒部川水系の発電所では黒部ダムから取水した「クロヨン」から「新黒3」「新黒2」とシリーズ発電をしています。
これらは再開発でありますが、コスト的な優位も踏まえいわゆる水系一貫運用の観点から採用されたのだと思います。
クロヨンの335MWが動くと新黒3の107MW、新黒2の74MWがほぼ同時に起動して関西方面への電力供給を行うのですね。
都合500MW超えで他の発電所も含むと黒部川水系だけで最大約180万kWですから原発1基並の供給力があります。供給義務を背負った電力会社のメリットは大きいと思います。
では、私たち小水力の世界でのメリットは?
上流側と直結することにより、取水ダムや取水口・沈砂池を省略できてコスト的に優位になります。
一番は取水ダムが省略できることでね。
取水規模にも拠りますが、数千万円がコストカツトできます。
また、上流で除塵や沈砂した清廉な水を取水するので、除塵機はコストカツトできますし、ヘッドタンクの沈砂機能は不要となり本来の機能のみで十分であり規模が省力化できます。
当然取水口も不要になりますね。
どういう時にシリーズ発電を採用するのか?
これは設計者の閃き的な部分が大きいですが、サコダの感性をご紹介します。
1.水圧管路の延長が長くなり過ぎると水撃圧への懸念などがあります。
こんなケースでは、2つの発電所に分割して直結する方が良いと考えます。
どれくらいの延長かはサコダの感性です。約〇kmです。
2.上記ケースで直結することにより河川維持流量を軽減できる場合
上流側の発電所で所定の維持流量を放流し下流側の発電所と直結すれば、下流側での維持流量は見込まなくとも良いと考えます。
よって、発電量の増電が期待できます。
また、減水区間に大きい支流が流れ込んでいれば維持流量相当として見なせますので尚更ですね。
まぁ、シリーズ発電が可能な地点はなかなか無いのですが。。。
シリーズ発電のデメリットとは?
次回です。