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失敗談パート1Pickup

あれはもう15年ほど前でした。
某発電所の維持流量放流設備の設計・施工管理に携わっていた頃。
設備が完成し官庁検査を受検する前でした。
放流設備を通水し放流試験を開始したところ、放流管やバルブ、付随する減勢工には異常なく完璧!
ところが、放水路の所々より水が吹いている箇所を発見。。
放水路は延長200mほど、高低差は20mくらいでしょうか。
水路勾配1/10の開水路で蓋を被せた大きい側溝みたいなものです。
その開水路の屈折点数か所から吹いている!?

顔面蒼白となってしまいました。これでは検査合格は出来ないかも。。。

開水路の勾配がきつく射流で流れるので屈折点で水路の側壁にぶつかった勢いでコンクリート蓋の隙間から水が吹いて溢れ出るのが原因です。

抜本的な対策としては、管渠にするしかありません。
しかし、数日後の検査には到底間に合わない。。
そこで、屈折点に鋼材の整流板を取り付けて溢れないようにしたのですが、実際に水を流したところ以前より良くなったもののまだ吹いてました。
これはヤバい!!!
明日は検査やぁー。。

で、当日どう対処したかはよー話せませんが兎に角合格しました!

その後、速やかに暗渠化するように指示しました。

この失敗で学んだのは、「射流を舐めるな」ですね。
勢いのある水流を流すのは絶対に管渠にすべし!! です。

この経験には学びました。コストより品質が重要だと。
以降、同じ失敗はしていません。

この会社を設立してからでも現場の施工管理が機能していなかったなど、弊社が関知していない要因もあれ、多少の不具合がありました。
それらには真摯に対応しています。
それら発生する不具合から逆に勉強して成長?いるのかも知れません。

今後も失敗談をお話ししたいと思います。

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