サコダ小水力設計は、小水力発電コンサルタントとしてエコで自然に優しい小水力発電への関心が高まる中、導入に際しての技術検討や複雑な法規制のしくみなどに戸惑い、足踏みされている方々からのご依頼に応じて、小水力導入に際しての基本設計や事業性評価を行い、最適な小水力発電施設導入のご提案を致します。FIT制度もいつまで続くのか分りません。事業者は決断する時です。
この地点は小水力とは言え、しっかりした取水工(チロリアン方式)、直下のヘッドタンクから水圧管路を道路埋設し約1.6km導水し発電する本格的な発電所です。
苦労したのは取水工チロルと水圧管路の設計でした。
チロルについては、スクリーンの構造を最適化して取水効率を従来より倍増以上にしています。絶対に水を逃さないスクリーンなので事業者さんも安心だと思いますね。
水圧管路は道路埋設部と露出部であり、材質は設計水圧が1.3Mpa以下はFRPM管、それ以上はダクタイル鋳鉄管のハイブリッドですね。
これらの水圧管は単管を埋設する道路の平面と縦断形状に合わせて配置する必要があるので、1本1本を図化して設計する必要がありました。
おおよそ300~400本になるのでボリュームがあり過ぎです。。。
単管の曲げ角度は水圧管の直径で変化しますが、今回のは最大2°以下です。
道路の曲りがキツイ部分には2m単管にて曲げ配管しますが、それでも対応できない箇所には高価なベント管を配置した上でスラストブロックにて曲りによる水圧力を抑え込むことになります。
高価なベント管は極力使用しないように設計しましたが結構な数量になりましたね。。
もうじき建設を開始されるとのことで今後が楽しみな発電所です。
見守りたいと思います。